忍者ブログ

上原輝男記念会 上原先生著書からの語録

「上原輝男記念会 上原先生語録集」では元玉川大学教授、上原輝男(文学博士 専攻 心意伝承学)の語録を紹介しています。 非常に多岐に渡っていますが、先生が生涯をかけて探求された、この風土、歴史、文化に根付いた<日本人>ということですべては繋がっています。 多様な価値観によってふだんの生活も国際社会での関りも難しさをます現代社会において、先生の語録は大きなヒントになると考えています。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「いい子」ツイッター 029・030補足 

☆ツイッター掲載分
上原語録 029 「いい子」①
本当にいい子は『イメージ』も『思考』もいい。(平成二年四月例会)
心に変なクセのない子が素晴らしい。(昭和六十二年三月例会)

上原語録 030「いい子」②
現代の『いい子』は道徳的に聞き分けの良い子、となってしまっている。
生命エネルギーの乏しい子が良い子となる。(昭和六十三年合宿)

☆追加分
*頭のいいことを意識していないような性格もいい子が本当に頭がいい。   (昭和六十三年五月例会)
 
*良く出来る子が無気力になった。「勉強しなさい」と言われて自分を殺していったから、勉強が出来るようになっている。 平成元年六月例会)

*次代をになえる子どもを育てなければならない。それは未知数を感じさせる人間。今の世の中に合うように作られた優等生は、自分の世界を作って外に出ようとしないから次代をになえない。 昭和六十三年六月例会)

*『うんちの絵』なども描けるのが、本当に頭のいい条件。 (昭和六十二年新年会)

 

PR

「遊び」 ツイッター025補足

*子ども達を迷わせてはいけない。本来の姿にもどしてやる。そうして自分のイメージを確認すれば十分一人で遊べる。・・・自分の世界を作り囲いに入れるから。     (平成六年新年会)

*「能力で何かしよう。」ではなく『持っている能力で遊ぼう。』とさせる。
 好き勝手な事をしないと本当の能力は出てこない。        (平成二年十月例会)

編者コメント
 ここでいう「遊び」はもちろん現代風のテレビゲーム等々での遊びではありません。

ツイッターに載せたように 
~『遊び』は本来、神とたわむれる事。神の世界にどっぷりとつからせる。    (平成元年六月例会)~
というように目に見えない世界と交信(交感)しあえる時空に浸るという感覚です。

だからといって、宗教的に特殊なことをいっているわけではありません。
「となりのトトロ」のサツキやメイの遊び方、なんていうのはきっとそんな遊び方です。
あんな風に夢中になって遊んでいると、自然に自分の無意識の深いところが意識化されていくのでしょう。

また、本当の意味での「好き勝手」を幼い頃からしていると「単なる自己中な我が侭人間」にはならないというのが、上原先生(児言態)の立場です。・・・「心意伝承」という前提にたっていることと関連があります。

自分を見失いかけている大人がそれをしようとすると、いま流行りの「瞑想」とか「マインドフルネス」ということになると思います。

過去の雑誌閲覧ができます

これまで発行した雑誌すべてが
広島大学 学術情報リポジトリに登録されました。
是非ご覧ください。

http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja/journal/JidouGengoSeitaiKenkyu

(一部プライバシー保護の処理がされています)

「あいさつ」 ツイッター018補足

*「教育」というよりは「日本人の根源的な意識」に関する言葉です。

 「あいさつ」は対面の儀式だったんですよ。だからそこに感情を入れないのが、かつての日本人だったのです。(映画「おはん」の例)・・・感情はよそに置いておくんです。
 
 対面式をせねば収まらなかったんです。そして、あいさつが済めば場が変わり、元の生活に戻るんです。・・・
 「あいさつは抜きにして」というのは特別な意識を表したんですよ。    
(昭和六十二年十月例会)

「あいづち」(ツイッター 上原語録 017補足)


*子どもの会話の流れを捉える研究として、あいづちの獲得過程の研究が必要。             あいづちで性格・発達がわかる。  (児童言語)

*子どものイメージにあいづちを打ってやれば、子どもはのる。    (平成七年五月例会)

*あいづちがへたな人間とは話しづらい。楽しくするために無理にでも『話しに花を咲かせる』                       (国語教材)

*教師ほど大事なあいづちって打てるようにしなきゃならない。先生の方が本当に適切なあいづちを打ってやる。そうすると子どもがパッとこうなってくる。そうしたら子どもがよくみえるようになってくるね。

やめなさい、なんて言うよりも上手なあいづちを打つべきだと思うよね。『相手に先手を取らせる。こちらが先手を取らない。』って剣道の極意といっしょだよ。先手必勝なんてガキのけんかだよ。相手に先手を取らせてやる。譲る。つまり、相手が先手を打つだろうという情勢を作ってやる。だから先手はどこで打ってくるかわかるんだよ。だから上手なあいづちが必要なんだ。            (平成四年女川合宿)

*日本語はもちつき。小学生が喜んでいる時は、波に乗っている。(特に三年生以上は、はずみを覚えていく段階。ゴムボール的な見方を覚える。弾みやすい子か脈搏数に注意するとよい。)    (国語教材)

プロフィール

HN:
上原輝男記念会
性別:
非公開
自己紹介:
本会は、上原輝男の功績を顕彰し、民俗学・国語教育学の発展に寄与する研究と交流を目的として設立されました。

ここでは上原先生が探求された事柄を、広く一般の方々にも知って頂くために、先生のあらゆる分野の語録を紹介しています。

ブログ内検索

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

忍者カウンター

P R

Copyright © 上原輝男記念会 上原先生著書からの語録 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]