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上原輝男記念会 上原先生著書からの語録

「上原輝男記念会 上原先生語録集」では元玉川大学教授、上原輝男(文学博士 専攻 心意伝承学)の語録を紹介しています。 非常に多岐に渡っていますが、先生が生涯をかけて探求された、この風土、歴史、文化に根付いた<日本人>ということですべては繋がっています。 多様な価値観によってふだんの生活も国際社会での関りも難しさをます現代社会において、先生の語録は大きなヒントになると考えています。

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「あいさつ」 ツイッター018補足

*「教育」というよりは「日本人の根源的な意識」に関する言葉です。

 「あいさつ」は対面の儀式だったんですよ。だからそこに感情を入れないのが、かつての日本人だったのです。(映画「おはん」の例)・・・感情はよそに置いておくんです。
 
 対面式をせねば収まらなかったんです。そして、あいさつが済めば場が変わり、元の生活に戻るんです。・・・
 「あいさつは抜きにして」というのは特別な意識を表したんですよ。    
(昭和六十二年十月例会)
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「あいづち」(ツイッター 上原語録 017補足)


*子どもの会話の流れを捉える研究として、あいづちの獲得過程の研究が必要。             あいづちで性格・発達がわかる。  (児童言語)

*子どものイメージにあいづちを打ってやれば、子どもはのる。    (平成七年五月例会)

*あいづちがへたな人間とは話しづらい。楽しくするために無理にでも『話しに花を咲かせる』                       (国語教材)

*教師ほど大事なあいづちって打てるようにしなきゃならない。先生の方が本当に適切なあいづちを打ってやる。そうすると子どもがパッとこうなってくる。そうしたら子どもがよくみえるようになってくるね。

やめなさい、なんて言うよりも上手なあいづちを打つべきだと思うよね。『相手に先手を取らせる。こちらが先手を取らない。』って剣道の極意といっしょだよ。先手必勝なんてガキのけんかだよ。相手に先手を取らせてやる。譲る。つまり、相手が先手を打つだろうという情勢を作ってやる。だから先手はどこで打ってくるかわかるんだよ。だから上手なあいづちが必要なんだ。            (平成四年女川合宿)

*日本語はもちつき。小学生が喜んでいる時は、波に乗っている。(特に三年生以上は、はずみを覚えていく段階。ゴムボール的な見方を覚える。弾みやすい子か脈搏数に注意するとよい。)    (国語教材)

(ツイッター上原語録013補足)

みなさん、発想をもっと根本的にして下さい。そのひとつは言語観ですよ。我々は生態のひとつとしてことばを捉えてきたんだろ。今の学校が堕落してしまったのは、ことばをことばとして捉えてしまっているからだよ。 

そうして専門性が失われてしまっているから、世間のみんなが教育に目を光らせている。権威も失っているんです。・・・歴史上いちばんひどい時代じゃないのかな。(平成
7年新年会)

プロフィール

HN:
上原輝男記念会
性別:
非公開
自己紹介:
本会は、上原輝男の功績を顕彰し、民俗学・国語教育学の発展に寄与する研究と交流を目的として設立されました。

ここでは上原先生が探求された事柄を、広く一般の方々にも知って頂くために、先生のあらゆる分野の語録を紹介しています。

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