・「色気」の「色」が日本人の『いろ』に近い。我々の『心の動き』が『色』である。
・「いろいろ」は色の要素の交わりではなく『心があちこちに動くこと』である。色彩のバラバラによって心が動くから「いろいろ」と言った。
・剣道では「相手の色を打て」という。これは『心を打て』ということ。 *剣道に限らず『道』では色(感情)を相手に見せぬ。
(参考)江戸時代の文化に関して田中優子さんの「江戸の恋」(集英社新書)、またそれをもとにしたNHK知るを楽しむテキスト 歴史に好奇心(2008年)「江戸の色恋ものがたり」に江戸人の「好色」という点から色に関する意識が述べられています。現代の感覚とはかなり違ったもので、上原先生のこれらの言葉をあわせて考えてみるとさらに興味がかきたてられます。(編者M・M記)
PR