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上原輝男記念会 上原先生著書からの語録

「上原輝男記念会 上原先生語録集」では元玉川大学教授、上原輝男(文学博士 専攻 心意伝承学)の語録を紹介しています。 非常に多岐に渡っていますが、先生が生涯をかけて探求された、この風土、歴史、文化に根付いた<日本人>ということですべては繋がっています。 多様な価値観によってふだんの生活も国際社会での関りも難しさをます現代社会において、先生の語録は大きなヒントになると考えています。

「頑張る」② ツイッター051補足

じゃ、何て言ってたかっていうと「しっかりやれ」ってなこと。少なくとも女性はあまり使わなかった。男性の荒くれ男がいい加減に使っていた。と言う事は感覚が失われていると言えるんじゃないかな、と僕は思う。
 第一「頑張れ」とは「頑(かたく)な」を言い張りなさい、って事だよ。頑なになりなさい。偏狭になりなさい、って事だよ。頑固になりなさい、と同じ事だよ。そんないい加減なこと、もう止めよう。あの「がんばれ」っていうの。
子ども達に「頑張れ」なんて言わないようにしよう。「しっかり」は和語だからいいだろう。だいたい外来語だもの。「頑張れ」なんて。「がん」なんて言葉は、日本人はあんまり好きじゃない。 (平成四年合宿)

(「お見舞い」の話題で)
 「頑張れ」とは誰にでも通用する事ではないです。相手によっては「もう頑張らなくてもいいよ。」と言ってあげるのが大事なんです。
(平成元年六月例会)

→(編集者)「頑張る」 ツイッター 049補足 の際にも書きましたが、勉強でも闘病でも自分では精一杯頑張っている・耐えていると感じている時に「頑張れ!」と言われると、本当に絶望的な気持ちになってしまうことがあります。
個人的な想いを書かせて頂くと、一生懸命にやってきた自分のことが全否定される感覚になるんです。以前、私が相当追いつめられた時に「まだまだ努力が足りない、って神様が言っているんだよ」と激励されたことがあるんですが、思わず「これ以上どう頑張れっていうんだよ!」とパニックを起こしてしまったことがあります。

先生が後半に発言している言葉ですが、広島で被爆されて原爆病からくる肺がん手術などもされていた先生だからこその実感があります。
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上原輝男記念会
性別:
非公開
自己紹介:
本会は、上原輝男の功績を顕彰し、民俗学・国語教育学の発展に寄与する研究と交流を目的として設立されました。

ここでは上原先生が探求された事柄を、広く一般の方々にも知って頂くために、先生のあらゆる分野の語録を紹介しています。

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