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上原輝男記念会 上原先生著書からの語録

「上原輝男記念会 上原先生語録集」では元玉川大学教授、上原輝男(文学博士 専攻 心意伝承学)の語録を紹介しています。 非常に多岐に渡っていますが、先生が生涯をかけて探求された、この風土、歴史、文化に根付いた<日本人>ということですべては繋がっています。 多様な価値観によってふだんの生活も国際社会での関りも難しさをます現代社会において、先生の語録は大きなヒントになると考えています。

「我慢」 ツイッター 050補足

「我慢」というのは「我 おごる」と書くわけで、考えてみると、親が子供に「おにいちゃんだから、おねえちゃんだから、我慢しなさい」と言い、弟の方に向かって、あるいは妹の方に向かって、我慢しなさいとは言っていないことから考えても、つまり、高き位置にいる者が、高き位置にいるんだから、それを許してやれというのが本音だと思う。
(かぶき十話 P,12)

→(編集者)現代社会は他人に対しては過度に「我慢を強いる」ことをしながら、自分は「欲望のままにやりたいほうだい」という傾向の人間が目立ちます。「やったもの勝ち」なんていうのはその典型。
自分を高める「気位」の意識とつながって自分に向けるならいざ知らず、結局は自分の思い通りにしたいがために、それを妨げる行為に対して他人には我慢することを当然のごとくに要求するという極めて幼稚な意識です。
子どもに対して「結果を出すために 我慢」を強いる場合も、口では「お前の将来を思ってのことなのだ」と言いつつ、本音は大人の側の利益のためということも多いわけで・・・子どもはちゃんとそれを見抜いています。

もっとも勤務評定などで結果を出さないと上からヤイヤイ言われ、立場が保証されなくなっている学校側を一方的に責めるわけにはいかないのもまた事実。
ホンモノの教育をしようとすればするほど、親からも行政・政治からも批判される世の中ですから。

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上原輝男記念会
性別:
非公開
自己紹介:
本会は、上原輝男の功績を顕彰し、民俗学・国語教育学の発展に寄与する研究と交流を目的として設立されました。

ここでは上原先生が探求された事柄を、広く一般の方々にも知って頂くために、先生のあらゆる分野の語録を紹介しています。

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