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上原輝男記念会 上原先生著書からの語録

「上原輝男記念会 上原先生語録集」では元玉川大学教授、上原輝男(文学博士 専攻 心意伝承学)の語録を紹介しています。 非常に多岐に渡っていますが、先生が生涯をかけて探求された、この風土、歴史、文化に根付いた<日本人>ということですべては繋がっています。 多様な価値観によってふだんの生活も国際社会での関りも難しさをます現代社会において、先生の語録は大きなヒントになると考えています。

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ツイッター上原語録066 「言葉」①詳細

・言葉は『履歴書』です。『人生の糸紡ぎ』そのものです。
 だから「どんな言葉が残って、どんな言葉が入っているか」という、言葉を忘れる事についての研究も大切なんです。今は覚えさせる事ばっかりだから。
 児言態ではこのように言葉を集めているんですが、言葉の活字スナップは、本当はダメなんです。言葉は音声ですから、音声分析をやらなければならないんですよ、本来は。感情を声にどう託しているか、っていう。
 言葉は『肉体の性能の一つ』でもあるんですから。
だから「自分の音声が相手にどう伝わっているか」ということに、皆さんはもっと注意を払わなくてはいけませんよ。  (児童言語の研究 講義より)

・経験あると思うのは電話の声ですよ。電話の声を聞いただけで相手の様子が分かるでしょう。声に生態が出ているんです。
 だから言葉は恐ろしいんですよ。すべてを暴露してしまうんですからね。
 それで子どもの発達もハッキリ示すんです。   (国語教材研究 講義)

・言葉というのは、子どもそれぞれに発生するんですよ。それを見届けるのが教育者ですよ。
 子どもにからかわれた時でも、それにどう対応するかが教育者としての命ですよ。(児童言語の研究 講義より)

(編者 M・M記)
最近特に強調されている「正しく言葉を伝達する力」というのは言葉を単なるツールとしかとらえていません。確かにそれはそれで大切な能力ではありますが、それ以上に特に母国語である言葉は、人間そのものとしての成長と不可分です。
だから母国語としての国語が最優先である初等教育の時期での指導のありかたについて上原先生は早くから提言をされていますが、現代はますます「外国語教育」の発想に汚染されているどころか、外国語教育に侵食されてきています。

母国語としての国語の重要性などもふまえて「言葉」②以降を近々更新する予定です。
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HN:
上原輝男記念会
性別:
非公開
自己紹介:
本会は、上原輝男の功績を顕彰し、民俗学・国語教育学の発展に寄与する研究と交流を目的として設立されました。

ここでは上原先生が探求された事柄を、広く一般の方々にも知って頂くために、先生のあらゆる分野の語録を紹介しています。

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