柔道も『道』を失っている。スポーツとなっているだけ。
「道」なのだから『お稽古』は続けないとダメですよ。
だから「習字のお稽古」なんかでも、続けているうちに「目の向け方」が変わると『道』に入ったと言える。
親はやらせてみるなら徹底的にさせるべきだよ。ただ『道』としてはどれも共通しているんだから二つも三つもやらせる事はないんですよ。一つで『道』を見つけていけばいいんです。
(平成二年六月例会)
*教育全体に通じる発想です。
本来の目的は「人間としての生きる姿勢」に帰着させるためにあったはずの各教科・領域だったはずなのに、それが忘れられています。だから受験にでねい教科は軽視するとか、見方・考え方の指導は軽視して、とにかく解き方を暗記させるとかいうことが横行しています。
「理系」「文系」を早期に分けるという発想もおかしなことで、本来は「人間としてどちらの素養も必要」だからカリキュラムに盛り込まれていたハズなのに・・・まさに本末転倒の発想です。
先生は「教材はあくまでも教材。目的ではないはずなのに、今の教育は 教材
で教える ではなくて 教材
を 教える になってしまっている」とよく批判されていました。
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